冷えをつくる無理なダイエット

冷え症基礎知識

食べないと、脂肪が燃えにくい体になる

現代人の病気に食べすぎからくることが多いので、バランスのとれた食事を少なめに、というのは健康づくりのポイントです。
ただし、無理なダイエットは体のバランスをくずし、冷えが入り込む原因となります。
やせる必要のない人までが、やせているのが美しいという強迫観念にかられて、ダイエットに走る。
そういうときは性急に結果を求めますから、手っとり早く、「食べない」という方法をとります。
その結果は、栄養不足です。燃やすエネルギーの不足がつづくと、体のほうはだんだん燃やさな←ことに慣れていきます。
脂肪が燃えないわけですから、当然のことながら体は冷えきっていきます。

こういう人はだいたい、見た目はやせているのに体脂肪率は高い「隠れ肥満」になりがちです。
健康的にやせたいのなら、脂肪が燃えやすい体にすることを考えましょう。
それには、エネルギーのもとになる食事をきちんと食べて筋肉を動かすこと。
特に、人間の筋肉の70%以上は下半身にありますので、ウオーキングやストレッチなどで下肢の筋肉を動かすようにしましょう。
寒い季節でも、忙しく動いているとポカポカと温かくなりますが、それは筋肉が動くときに熱が発生するためです。
体が温かくなれば、血流がよくな

若いころのダイエットは、更年期の体に影響する

ダイエットのもうひとつの問題点は、女性のホルモンバランスを乱す点です。
女性ホルモンは、皮下脂肪を使ってつくられますので、ダイエットで栄養不足になって皮下脂肪が減ると、ときには月経が止まることさえあります。

加代のころ、何度もダイエットをした経験がある人、ほとんど毎日朝食抜きだった人、月経痛に悩まされていた人などは、中年期以後にホルモンバランスをくずし、特に更年期になると、さまざまな症状になってあらわれるよになります。

もともと女性の体は、閉経すると、卵巣から分泌されていた女性ホルモンが激減します卵巣力らにニストロゲン(卵胞ホルモン)とプロゲステロン(黄体ホルモン)という2種類のホルモンが分泌されていますが、このうち特にエストロゲンの減少が体全体にかかわっていきます。

エストロゲンは、月経など生殖機能にかかわるだけでなく、血液によって体じゅうに運ばれ、さまざまな働きをします。
乳腺を刺激して女性特有の乳房を形づくる、髪の毛を成長させる、肌のハリをよくする、骨の新陳代謝をコントロールする、といった役割をするのですが、さらに血液の循環をよくして血中コレステロールを減らす働きもしています。
ですから、閉経前後からエストロゲンが減少するにつれ、コレステロール値が急激に上昇し、血管が細くなったり柔軟性を失って、血栓(血のかたまり)ができやすくなります。
女性の閉経期健ホルモン状況か大きく変化する時期ですが、若いころの無理な生活の影響が、積もり積もってあらわれてくる時期でもあるのです。

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